植栽広葉樹の手入れ

 3年前、社有林に数種の広葉樹(トチノキ、サワグルミ、カツラ、ハンノキ、ヤマグリ等)を1ha程植栽した。
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▲ 雪で倒伏したものは起こして根踏みをする、枝等が裂かれた部位は剪定する、巻き付いた蔓類は丁寧に取り外す・・・所定の作業をして、下刈り作業の誤伐を防止するため、全てに簡易支柱を添える・・・今年は運輸部の社員が担当している。

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▲ 慣れない作業に悪戦苦闘・・・植栽木が雪や雑草、蔓類等に負けないようにと会社あげての後方支援である。

 思うこと
 出羽丘陵地帯の比較的緩傾斜のスギ伐採跡地に数種の広葉樹を植栽した。雪深い当地域においては広葉樹植栽の成功事例は極めて少ない・・・ことを承知の上での挑戦である。
 過年の取り組み事例をみると雪起こし、下刈り等の初期手入れを怠ると適正な成長は期待できないという現実がある。手入れ放棄で藪化した植栽地をたくさん目撃してきた・・・何としても初期の目標を達成すべく、丁寧に手入れを行っていきたいと思う。人工林は、自然界に手入れすることを前提として造成するということを肝に銘じなければならない・・・
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令和4年5月の安全衛生委員会

 5月2日(月)、本社研修室において定例の安全衛生委員会が開催された。
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▲ 弊社の事業年度開始は5月であり、新任者を含め任命された委員に兼子雅博社長より委嘱状が交付(山林部高橋事業課長が代表して受嘱)された。構成員は役員6名、産業医1名、従業員11名(山林部6名、運輸部1名、製材部2名、チップ部2名)の計18名である。

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▲ 今回の審議事項は 1.林業労働災害事例についての検証、2.山火事予防について、・・・である。真剣な意見交換が行われた。また、各作業場におけるTBM材としてメンタルヘルスケアの資料が配付された。

思うこと
 労働安全衛生は経営者、従業員等が隔たりなく、会社組織に係わる全ての人が共有すべき課題である。働く者の安全と健康を守っていくことが第一義であるが、あわせて正しい知識を持って業務にあたることで、自分たちの声が反映される職場環境を創造することが可能である。素材生産・製材・チップ生産等を担当する林業・木材産業の総合会社である弊社にとって、毎月の安全衛生委員会は役員、幹部職員が各部間の情報交換を行い、連携意識を高揚する場としての役割も果たしているのである。 弊社の当該委員会が発足して8年余が経過している。年々、その開催意義を理解してもらえるようになり、災害事例に対する分析された経験検証報告や職場環境改善に対する提案等が出るようになってきている・・・

ブナの峰走り

 春先にブナの新緑が麓から山頂へ上がっていく様子をブナの峰走りという。長い冬を乗り越えた早春期に、柔らかい新芽が眩しく青空に映える様は、何ともフレッシュである。
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▲ 残雪の見える山肌を駆け上がるブナの峰走り・・・他の木々も緑が色づき始めている

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▲ 新芽が芽吹き始めると山頂へ向かって新緑が広がっていく・・・この速度は1日に10mと言われ、まさに山頂へ向かって駈け上がっていくかのような早さである。

思うこと
 爽やかな空気、淡い緑の新緑の木々、見渡す山脈、森や草木の緑が眩しく美しい季節である。 奥羽の山脈、広葉樹の森の象徴的存在でもあるブナは、雪解けと共に芽吹くので、いち早く森を淡い緑に染める。濃緑のスギ人工林上部の落葉広葉樹が次々と芽吹き、鮮やかに明るい緑へと衣替えをする山々をみると、自然のエネルギーが湧き上がっているのを感じる。
天然生林はブナに限らず多種多様な樹種で構成されている。樹木の集合体である森林は一種のコミュニティであり、人間と同じように助け合うことで成り立っているシステムが存在しているのである・・・
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