令和4年3月“広葉樹の森”

 弊社雄平貯木場の出入り口正面付近に少量ながら広葉樹原木が集材されている。
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▲ 今回の出品材はブナ、ミズナラ、ホオノキ、センノキ、イタヤ、ハンノキ等50m3程である

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▲ 今回の主要樹種はブナである

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▲ ナラ類集団枯損被害(ナラ枯れ)が拡大していく中で、健全なミズナラ材が出材されている・・・

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▲ ミズナラは精悍な木目で、独特の存在感を見せてくれる

  思うこと
 雄平原木市場は地域の豊富な広葉樹資源の有効活用と適正価格での取引を助長すべく、地域の関係者が協同組合を設立して行われた。設立した当初は優良な広葉樹材を主体に大量の出品があり、県内外から多数の買受者が訪れている。しかしながら、広葉樹伐採量の制限による出品材の減少、需要の停滞、価格の低迷という時代の変遷は、市場機能の発揮を必要としない方向へと移行していった。昭和58年に開設した雄平原木市場は、平成29年8月に開設年数34年、開設回数408回という歴史に幕を閉じたのである。その歴史と関係者の思いを継承すべく地域の森林組合・林業事業体が任意に集結し、小規模ながら集材機能の発揮と有利販売に挑戦している。それが、木材流通センター“広葉樹の森”である。
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雪の回廊

 令和4年の幕開けはひたすら降り続ける雪との闘いであった。綿々・・・、霏々・・・の表現が似合うような雪の降り方である。2月に入りやっと落ち着いた感じであったが、中盤以降はホワイトアウト状態の猛吹雪の日が続いた
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▲ 弊社の本社事務所からR398を栗駒方面に向かって15km余、高い道路側面の雪壁、雪の回廊が出現する

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▲ 今の時期、積雪深は1.6m程だが、雪の回廊の壁高は場所によって4mを超える・・・

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▲ 今冬も昨年同様の大雪であったが、暦3月となり、奥羽の里山にも春の気配が感じられる・・・

思うこと
 毎日のように雪かきをし、休日は屋根の雪下ろしに汗を流す。今年も積雪は2メートル以上に達し、冬道の移動や除雪など苦労の季節である・・・
こんな厄介者のような雪も素材生産現場では沢筋や急斜面における雪を活用した搬出道の作設や泥汚れのない丸太材の生産を可能にしたりと有効利用による貢献度も高い。さらに、降り積もった雪は、春には大量の雪解け水となり、人々の暮らしに大きな恵みをもたらす。また、積雪は多孔質で内部に空隙があるので、土壌を断熱する効果があり、気温が氷点下であったとしても土壌は凍結しない。積雪下の土壌では微生物バイオマス量が増加する傾向にあると云われている。
 乾き切った大地にはない豊富な自然の恵みを養生する力があるのである。
 間もなく草木達が一斉に芽吹き、躍動感溢れる季節がやってくる。鉛色の空が支配する長い冬を乗り越え、これからやって来る日差し目映い春を、ひたすら待っている雪国に生きる人々の思いが、毎日ちょっとずつ雪を融かしていく・・・
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