スギ等小径木の有効利用を目指して

 昨年の春、地域事業体から継承した院内工場は、その事業量の確保、採算性等が心配されたが、関係事業所等からの支援をいただきながら、順調に生産活動を継続している。
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▲ 間伐等スギの小径木(Ф16cm以下)が見事なローリング丸棒に加工される

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▲ 注文された材長でカットして、所定の数量で梱包される

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▲ 各素材生産現場から集荷されたスギ小径木がローリング丸棒の原材料である

思うこと
 戦後、先人を含め地域が一丸となって取り組んできた造林事業により、人工林は標準伐期令の時期を迎え、収穫間伐そして皆伐更新施業が必要な林分に成熟化している。こうした中で生産材は建築用材、合板材、チップ用材等に区分され、用途別に出荷されるが、引き合いのない小径木については、ローリング丸棒に加工することによって効率的な利用、経済的有利性を追求することができ、森林所有者への利益還元が可能となる。時代の変遷により地域の製材加工事業は低迷し、関係工場は激減しているが、当該工場は関係各機関、各事業所の支援をいただきながら、現在、少ない人員ながらフル操業で生産、出荷している。 
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工場の安全指導パトロール

 3月17日、兼子会長による弊社工場の安全指導パトロールが行われた。製材所皆瀬工場・院内工場、稲川チップ工場、雄物川チップ工場の4工場を訪れた。パトロールは現場に災害の危険がないか、指示された事が現場で実際に行われているか等を確認するとともに、従業員に直接話しかけ、適度な緊張感や集中力を維持するとともに、災害防止の気運を高めることにある。
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▲ 製材所皆瀬工場では朝のミーティングに参加し、主に5S活動励行について話をする

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▲ 稲川チップ工場では主にミーティングの励行、情報共有による安全作業について話をする

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▲ 雄物川チップ工場では主に5S活動、打合せの重要性について話をする

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▲ 製材所院内工場では主に設備の点検、.危険な作業の徹底排除等について話をする

思うこと
 弊社は素材生産事業を主軸とする林業会社であるが、あわせて製材所2工場、製紙用チップ工場、バイオマスチップ工場の4工場を経営している。地域森林資源の有効活用を図るための弛まぬ挑戦である。工場は旧皆瀬村、旧稲川町、旧雄物川町、旧雄勝町と広範囲であり、距離感がある。そうした条件下での工場運営であり、月例の安全衛生委員会での安全指導とあわせ、定期的な安全指導パトロールが必要である。挨拶や工事の進捗確認などを行うとともに、兼子会長自らがパトロール活動を実践することで、災害防止の気運をさらに高めることができると期待している。

令和3年3月の安全衛生委員会

 3月1日(月)、安全・衛生管理者、安全衛生推進者、安全巡視員、工場長等で構成される月例の安全衛生委員会が開催された。今回は林業労働災害防止協会秋田県支部から借用したDVDによる学習会が行われた。
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▲ 林業労働災害防止の普及動画により「優れた伐倒技能者の技、走行集材機械の安全、伐出機械の点検・整備」をテーマに情報を共有した。

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▲ 真剣な眼差しで普及動画に見入る各委員、労働災害撲滅への思いは強い・・・

 思うこと
 弊社は素材生産を中心に製材、チップ生産等の事業を担当している林業会社である。関係各部門が連携して、安全で快適な職場づくりをめざしていかなければならない。そのためには、繰り返して地道な安全活動を続けていくことが大事である。夕方開催される月例会、各委員は疲れているのに、嫌な顔を見せず真剣に参加してくれている。会社は役員、従業員の壁を越え、皆が大事に思い、力を合わせて守り育てていくという考え方が重要なのである。

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