野生動物と山村社会

 11月のある日、社有林に向かう途中、野生の猿に出会った。
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▲ 走行先に動物がいる・・・狸かな?と思って近づいてみると、何と猿ではないか!雪深いこの地域では初めての出会いである。

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▲ 木に登っていく身のこなしは正に野生の力強さがある。近づいてみると結構大きい。窓を開けてカメラを向けると牙をむいて威嚇してくる・・・

思うこと
 山村の過疎化、高齢化、限界集落、危機的集落、消滅集落・・・という現実は夢物語ではない。その理由は、自然災害、買い物の不便さ、病気・通院の都合という住みにくさの現実とあわせ、「熊、猪、鹿、猿」等の野生動物が農作物被害、人身被害という人間社会へ危害を加える獣害が起因しているとも言われる。人里に頻繁に現れる熊、豪雪地帯とされる当地域では生息は難しいとされていた猪や猿の出没・・・急激に過疎化が進む中山間地、人が後退した分、動物の活動前線が人里に近寄ってきたということでもある。その地域から追い払われた野生動物たちが、自然の回復とともに復権を狙っていることを忘れてはならない・・・
そんな中で、自然をフィールドとする林業会社の活動は、多様な事業展開により地域雇用を創出するとともに、森林・林業・山村社会を守り育てていくことであり、今に与えられた社会的使命としなければならない。
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秋田県林業をリードする技術者育成のために

 10月19日は秋田林業大学校1年生の秋田県林業トップランナー(16名)育成研修、10月27日・29日は現場技能者キャリアアップ対策フォレストリーダー(42名)研修についての講師依頼があり、室内研修と合わせチップ工場、貯木場においての現地研修が行われた。
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▲ 秋田県林業大学校生の室内研修。弊社の健全な森林を次代に繫いでいくための取り組みを記録ビデオやパワーポイントで紹介した。

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▲引き続いて、稲川工場で兼子社長が講師となって製紙用チップ工場の生産工程等について研修した。

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▲現場技能者キャリアアップ対策フォレストリーダーの室内研修。作業班長等の経験を積み、職務力がついてきて、加えて判断力、指導力の向上、現場作業管理などを学び現場での管理、責任を担える能力を身につけるための研修である。弊社の取り組みを記録ビデオやパワーポイントで紹介するとともに、工程・安全・品質の施工管理の考え方等について意見交換を行った。

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▲ 室内研修の後は、雄平貯木場とバイオマスチップ工場の現地研修が行われた。雄平貯木場では兼子会長が講師となり、面積26,400m2(全舗装)の貯木場に合板用材・広葉樹チップ原木・バイオマスチップ原木等大量の木材が集荷されている現状について研修した。その後横手市雄物川町のバイオマスチップ生産工場を視察研修した。

 思うこと
 現在、秋田林業大学校、グリーンマイスター、緑の研修生等の制度により、秋田県林業の将来をリードする若い林業技術者が育成されている。森林・林業・木材産業全般を見渡せる広い視野をい持つフォレスターを目指している。豊富な森林資源を背景に多くの若者が知識・技術を習得し、仲間達と秋田県林業の将来を担うという使命感を共有して取り組んでほしいと心から念願している。そのために少しでも役立つようであれば嬉しく思う。

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