低コスト再造林
社有林において伐採と造林の一貫作業による低コスト再造林が行われている。伐採や搬出に使った林業機械を用いて、伐採してすぐに地拵えを行い、これらの機械で苗木を運搬した上で植栽を行う。

▲チェンソーで伐採、グラップルバックホウで集材しながら地拵えを行う。ハーベスタで造材して、フォワーダで運材しながら苗木搬入を行い、安全な場所から植栽を行う。この現場では全行程が行われている。

▲伐採・搬出~地拵え~植付を連携して同時に行う一貫作業システムは造林コストの低減を可能にする。
思うこと
従来、伐採を行う事業体と植栽を行う事業体が異なることが多いため、伐採後一定の期間を経た後に地拵え、植栽が行われていた。膨大な労働力と資金を投入して造林事業が脈々と行われていた時代があったのである。現在の豊富な森林資源の基盤を築いてきたのである。半世紀を経て木材需要、価格の低迷は目を覆うばかりであり、林業を取り巻く環境は一変し、現在では再造林を行わない伐採放置林分が増え続けている。「伐ったら植える」の考え方は地域林業、先人の教えであり、森林資源を、地域環境を次代に繫いでいく取り組みなのである。投入労働量、経費等経営上大きなリスクを感じながらも、持続可能な林業経営の原点ともいえる「植える」ことに挑戦していきたい。

▲チェンソーで伐採、グラップルバックホウで集材しながら地拵えを行う。ハーベスタで造材して、フォワーダで運材しながら苗木搬入を行い、安全な場所から植栽を行う。この現場では全行程が行われている。

▲伐採・搬出~地拵え~植付を連携して同時に行う一貫作業システムは造林コストの低減を可能にする。

従来、伐採を行う事業体と植栽を行う事業体が異なることが多いため、伐採後一定の期間を経た後に地拵え、植栽が行われていた。膨大な労働力と資金を投入して造林事業が脈々と行われていた時代があったのである。現在の豊富な森林資源の基盤を築いてきたのである。半世紀を経て木材需要、価格の低迷は目を覆うばかりであり、林業を取り巻く環境は一変し、現在では再造林を行わない伐採放置林分が増え続けている。「伐ったら植える」の考え方は地域林業、先人の教えであり、森林資源を、地域環境を次代に繫いでいく取り組みなのである。投入労働量、経費等経営上大きなリスクを感じながらも、持続可能な林業経営の原点ともいえる「植える」ことに挑戦していきたい。
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