2023森林・林業・環境機械展示実演会

 茨城県、一般社団法人林業機械化協会主催の標記展示実演会が第46回全国育樹祭記念行事として、茨城県ひたちなか市を会場に開催された。弊社は11月12日、役職員40名、令和5年度視察研修として訪れた。
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▲ 広大な運動公園を会場に、80社が展示・実演を行っている。壮大なイベントである

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▲ 今回の林業機械展会場で、弊社として特に興味深かったのは、移動式チッパーを基としたバイオマス関連の連動機械である。究極の森林資源利活用法の姿がそこにあった

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▲ 今ひとつは、地拵え・下刈り作業の現場適合性、稼働性の高い機械化である。再造林施業が推進される中で、造林労務の高齢化、後継者難の現象が顕著であり、何としても早期に実現したい事項である。

  思うこと
 グラップル、ハーベスタ、フォワーダ等素材生産事業を主体とした機械化の進展は、労働生産性の向上、生産コストの削減、労働強度の軽減などに大きく貢献している。かつての3K(きつい、きたない、きけん)産業と云われた林業が、「安全、安心、明るい」の新たな3A産業に生まれ変わってきているといえる。今後の課題は、急峻かつ複雑な地形や伐採対象木の大径化など地域の森林・林業における条件に合致した先進的な林業機械の開発や多様な造林事業における機械化の推進、そしてバイオマス等森林資源の利活用を追求していく新たなシステムの構築等が必要である。先人を含め、地域が一丸となって育んできた人工林資源の成熟に伴い、木材生産量の拡大と林業の収益性の向上を通じて、林業を産業として再生することが求められているのである。大いに刺激された2023森林・林業・環境機械展示実演会であった
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CLT加工施設の現地研修

 10月12日、令和5年度日本林業技士会秋田県支部現地研修会が株式会社高英の「あきた・よこてCLT工場」を会場に開催された。弊社からは加入会員9名中、2名が参加した。今回の現地研修会のテーマは「秋田県における木材利用の新たな可能性」である。かつて、住宅用木材は無垢材が主流であったが、住宅建築様式の変遷により木材利用の形態は集成材・合板材利用が伸長しており、そしてCLTという新たな木材利用が注目を集めている。
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▲ 当該工場は3.5haの敷地に柱加工棟、横架材加工棟、大断面CLT加工棟、ストック作業棟の4棟が配置されている

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▲ 柱材等プレカット加工ラインでは多工法に対応した高精度の加工が行われている

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▲ 大断面CLT加工は通常施工で幅3.0m、高さ30cm、長さ12mまで可能という

思うこと
 CLTはCross Laminated Timberの略称であり、日本では「直交集成板」と呼ばれる。高い寸法安全性・断熱性・遮炎性・耐震性に優れているとされる。また、CLT工法は工場で製造・加工し、現場に搬入され、接合部もシンプルで施工期間の短縮が期待される。先人を含め地域が一丸となって育成してきたスギ人工林が成熟の度を増しており、皆伐施業を含め生産される木材の多様な利活用を創造していくことが必要である。そのような状況下、CLTパネル工法が普及により、木質化によるぬくもりがもたらす効果と林業活性化の糸口がつかめるのではないかと期待している。地域森林から生産される木材の多様な利活用を創造し、森林所有者への利益還元が実現し、林業経営意欲が向上していく時、その延長線上に次代に繫ぐ再造林への挑戦が現実のものになると期待している。伐りっぱなしの皆伐放棄地を増やし続けてはならない・・・


弊社4工場の連携が目指すもの

 弊社は造林・素材生産業等山林部事業を主軸としながらも、製材所皆瀬工場・小径木加工院内工場と稲川製紙用チップ工場・雄物川バイオマスチップ工場の4工場が操業している。建築材、合板材、端材、バーク等貴重な森林資源の全てについての有効活用に挑戦している。
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▲ 製材所・皆瀬工場は地域材を製材して、住宅新築等資材の地元需要に供給している

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▲ 丸棒加工等・院内工場は間伐材等小径木丸太を原材料にローリング丸棒や板材等の土木用資材を主体に生産している

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▲ 稲川チップ工場は広葉樹材を原材料に製紙用チップを生産している

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▲ 雄物川チップ工場はスギの端材を主体とした原材料でバイオマス用チップを生産している

  令和5年の夏はとにかく暑かった。4工場とも要所に大型扇風機を配置、ファン付きベストの着用等工場内でできる熱中症対策を実施しているものの大変だったと思う・・・9月中旬の今も暑い夏は続いている。厳しい環境での作業が続く中で、各工場とも生産計画に基づいて目標を達成すべく、日々作業に取り組んでいる

 思うこと
 山林部の素材生産・販売事業とあわせ、4工場の連携により、地域の森林資源の全てを利活用することに挑戦している。今後は広葉樹の枝条やスギの枝葉さえも再生可能なエネルギー源としての活用が期待されており、新たな生産システムを創造していく必要がある。その背景には、2050年・脱炭素社会実現に向けて「石油化学からバイオマス化学への転換」という新たな森林環境経済の構想が掲げられている現実がある。将来的に需要の拡大が見込まれる森林・林業界は、連携してその負託に応えていかなければならない・・・。

木材運搬トラックの清祓い祈祷

9月1日、新規導入されたローダークレーン装着の木材運搬トラック2台の清祓い祈祷が行われた。
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▲ 弊社部門連携の動脈はローダークレーン装着の木材運搬トラック部隊である。今回は当該2台の更新導入である。兼子社長、会長等弊社関係者及びメーカー関係者の参列の中、清祓いの祭典を執り行った。

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▲ 弊社トラックカラーはメタリックブルー・・・清祓い祈祷後、直ちに木材運搬業務のため現場に向かう。

思うこと
 今回は木材運搬トラック2台の導入という極めて大きな設備投資であるが、素材生産事業、製材業、製紙・バイオマスチップ生産業等各部門の連携を図るためには円滑なる木材流通が重要課題である。生産性の向上、省力化、労働強度の軽減及び労働安全性の改善、更に低コストで効率的な経営を目指していくためには必須の事項と捉えている。
弊社では林業機械・車輌等の導入においては、トラブル無く安全に作動し、交通安全を願い、さらに事業隆盛していくようにと清祓い祈願をしている。今日は大安吉日である。

炎天下の伐倒作業

 今年の夏はとにかく暑い!連日の猛暑で素材生産現場における伐倒作業は暑さとの戦いでもある。今日も外気温は36℃、山を歩くだけでも汗だくになるような状況で、チェンソー音が鳴り響いている。
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▲ チェンソーマンKMさん、秋田林業大学校を卒業後入社して7年目、27歳の若者である。静寂な森林の中、 「伐倒方向よし!」の指差し確認、作業開始の呼子笛が響き渡る・・・

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▲ 伐倒方向に受け口を切る

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▲ 追い口を切る

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▲ くさびを打ち込み伐倒する

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▲ KMさんの伐倒作業を見ていた現場巡回指導の兼子会長も、その正確な作業手順を絶賛していた。

 思うこと  
 KMさんは若いチェンソーマンであるが、基本的な知識を習得、安全性の高い確かな技術を身につけている。そして多様な場面での対応力と、動じない胆力が備わっている。愛用のチェンソー・バイザー付きのヘルメット・呼子笛・騒音防止用の耳栓・切創防止用保護ズボン・防振手袋・安全クサビとハンマー・暑さを乗り切るためのファン付きベスト等々かつての「きこり」スタイルとは趣を異にする。以前、エルミアウッド機械展で出会った北欧の林業マンに類似している。暑い中でのチェンソー伐倒作業は大変だね!と声をかけたら「この仕事にやりがいを感じている。楽しいと思って頑張っている。」と返ってきた。若いが一流の雰囲気である・・・

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