小径木加工場

 スギ等小径木の有効活用を目指している院内工場は、地域の皆さんに支えられ、丸棒生産に、多様な板類生産に、大奮闘の毎日である。
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▲ 径級14cm以下、材長2~4mの小径木は、自社の素材生産現場や地域の森林組合・林業事業体から集荷されている。

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▲ 冬を前に、雪囲い用の比較的細い径級のローリング丸棒の受注が多い・・・

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▲ 建築用はじめ、型枠、パレット用の板類生産が継続している。 

思うこと
 地域森林資源が成熟化し、利用間伐施業で大量に生産される小径木の有効活用を目的に施設の拡充を図ったのが当該工場の前身である。昨年春、縁があって地域事業体から工場経営を継承した。加工施設機械の老朽化があり、機械能力的にも生産性の確保が危惧されたが、今年の丸棒は豪雪による果樹災害復旧材料として、板材は野地板等一般需要の外に土木用資材としての受注があり、フル操業の毎日である。大規模製材工場の進出が取りざたされる昨今、実に小さな工場であるが、地域需要に応えていくことを使命とし、地域の皆さんにめんこがってもらえることを糧に、今日もチーム一丸となって小さな挑戦を続けている。
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今年のナラ枯れ

 今年はナラ枯れ被害が比較的少ないのではと思っていたが、今まで余り被害が見られなかった奥まった山の懐で、壊滅的な枯損風景に出会った。
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▲ 極相林を思わせる高樹齢の広葉樹林が赤褐色に染まっている。膨大な森林資源の消滅である。

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▲ 過年度の被害木は既に白骨化している。それに覆い被さるように今年度の被害木が赤褐色化して見える。

思うこと
 当地域においてナラ枯れ被害が最初に確認されたのが平成20年10月、雄勝町院内地区、山形県との県境に近い国道添いの森林であった。関係者が危機感を共有した瞬間であった。あれから13年余が経過、その間、膨大な広葉樹資源が失われた。カシノナガキクイムシの穿孔による枯損被害は風のように通り過ぎていくものではなく、一定期間の滞留があったり、数年経過して再びの被害が確認されるなどメカニズムがよくわからないが、大事な森林資源が確実に消滅していることは紛れもない事実である。地域及び関係者がこの現実を直視し、課題を共有して被害撲滅、森林の再生に取り組んでいかなければならないと思う。時の経過は当初、関係者が共有した危機感を希薄化させているように思う。次代に健全な森林を繫いでいくことは、今に生きる私達の使命であり、危機感を持って取り組んでいく必要がある。危機感が乏しいことは、最大の危機であると認識しなければならない・・・

素材生産の今

 季節は秋、山林部6~7チーム(36人)による素材生産事業が盛期を迎えている。
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▲ 国有林内生産請負事業現場、伐倒担当は若いチェンソーマン

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▲ 伐倒されたものはグラップル/バックホウで森林作業道添いに集積される。これらの作業に先行して森林作業道作設のための支障木伐採(チェンソー)とザウルスロボによる伐倒木集積・作業道作設を行っている。

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▲ 森林作業道添いに集積された材は、ハーベスタによって枝払い・玉切りされる。建築用材、合板材、チップ材に区分される。

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▲ ハーベスタによって枝払い、玉切りされた材は、用途別に仕分けされ、フォワーダによって巻立土場に搬出される。

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▲ トラック道添いに巻立された材は、検知作業を経て、用途別にトラックで運搬される。

思うこと
 かつての素材生産は、鋸と斧で伐倒造材し、トビを使って動かし、馬橇で運材・・・そんな時代があった。30年ほど前から高性能林業機械の導入が徐々に進み、現在の素材生産事業は飛躍的に進歩した。林業技術者の育成、作業計画管理の充実と相まって、懸案の労働生産性、労働安全性が確保されているのである。この現実を林業関係者は解っていても、一般の人達には理解されていないような気がする。森林の適正管理、森林資源の有効活用は地域の重要なテーマであり、地域の人達に理解してもらうための取り組みも大事なことのように思う・・・

炭お&桐こ

 昨年、丸棒生産と桐材等の加工施設をあわせた林業施設を取得し、前経営者に引き続き、地域に根ざした活動を継承している。わずかに残る地域の特産品・雄勝桐と、今は生産されていない幻の白炭がコラボし、15年余の時を超え、再デビューを実現した。
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▲ 熟練した加工技術者が、桐材を丁寧に加工して、「炭お」が入る「桐こ」を製造する。

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▲ 今は生産されていない幻の白炭は地域の方から譲り受けた。ひとつひとつに思いやりを込めた手作りの作品である。心安まる雰囲気を醸し出すインテリア性も備えている。

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▲ これが今回、100個限定で販売する「炭お&桐こ」である。まだ生産途中のある日、最近起業した若者が訪れ、その思いに共感し躊躇なく購入してくれた。心意気に感謝である。彼はきっと大成する・・・

 思うこと 
 は多孔質で吸着性が高く、調湿効果がある。カビの繁殖を抑え、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着し、空気環境を整える。加えて消臭効果、遠赤外線効果、マイナスイオン効果、電磁防止効果等さまざまな効果がある・・・は湿気の通過性や熱伝導率が小さく、気泡質で空気を多く含んでいるため、湿気があると水分を吸収し、乾燥時には水分をはき出しで一定の湿度を保つ等の特徴を持つ材である。この二つが合体したのが環境に優しいこの作品である。8月18日(大安)から1個税込み1,100円。本社で販売している。是非お買い求めください!
 現代は、変動する社会情勢、猛威を振るう自然災害、どこまで続く新型コロナ感染等々漠然としながらも多くの不安要素が広がっている。心穏やかでない日が続いているが、時にはゆっくりと心安まる時間を過ごすことが大事なことのように思う。その傍らにはミニインテリア「炭お&桐こ」が似合う・・・

高校生の林業体験学習

 8月4日(水) 地元高校生4名が(公財)秋田県林業労働対策基金主催による令和3年度県南地区「林業職場体験学習」、林業のインターシップで弊社を訪問してくれた。施設等見学というメニューの中で製材所皆瀬工場と稲川チップ工場を選択してくれたのである。若者達(少年達)の訪問は現場活力の原動力でもある。
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▲ 弊社研修室において兼子社長が歓迎の挨拶

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▲ ツインソー修正挽き、小割材のプレーナー仕上げ・・・出来上がりを待って出荷されていく

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▲ 稲川チップ工場の原木がバーカーで皮剥ぎされ、チップ製造機で切削されるラインは迫力満点である。

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▲ 高校3年生が1人、1年生が3人・・・コロナ禍で、マスク着用により顔の表情は隠されているが、ほっとするような優しい笑顔は何とも初々しい・・・

思うこと
 この事業は、林業のインターシップで、高校生の皆さんが就業現場の見学や作業を実地体験し、林業労働への理解と関心を深め、新たな林業関係就業者として参入してもらうための意識の醸成を図ることを目的としている。何回か訪問いただいているが、今年の夏は特別に暑く、工場見学は厳しい環境下での実施となった。普段見ることのない製材所やチップ工場の生産現場を見てどう思ったのだろうか?社会人として巣立つことでもある職業の選択は、人生の大きな分岐点といえる。進学、就職、結婚etc・・・人生の分岐点で自分なりの人生観や目的意識を持っていることが大事なことのように思う。そのためにいろんな人に出会い、教えられ、見聞を広めていくことが必要なのである。今回の林業体験学習の弊社訪問が高校生の皆さんの意識高揚に少しでも役に立つようであれば嬉しいことである。

*パソコンのトラブルによりブログ更新が遅れました・・・
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